4歳上500万下

血統好きが大学生のころ書いていたブログ(今でもたまに更新)

シンザン記念回顧&月曜の新馬戦&フェアリーステークス

シンザン記念は何故か昔から相性が良いレースで、初めて見たシンザン記念から◎ガルボや◎レッドデイヴィスでした。

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第50回シンザン記念

◎⑥ロジクライ

〇⑬ラルク

昨年は小頭数のため外枠決着となったが、やはり圧倒的に内枠が有利なレース。Danzigノーザンテーストを持つ馬が過去に多く好走しているように、パワーが求められる冬の京都らしいレースともいえる。金杯デーも万葉Sマドリードカフェ、金杯テイエムタイホーはどちらもDanzig持ちだ。

◎ロジクライは馬体重が示す通りパワー型で、「SS×Hyperionの濃い繁殖牝馬」の父×「母がMachiavellian×Danzig」これは2012年2着のヘミングウェイと同じだ。

前走は前が詰まって参考外だし、内回りで勝利を挙げたが少し怠慢なところがあるので長い直線が良い。過去5年で3勝を挙げている鞍上も注目だ。

 〇ラルクはプリンセスオリビアトーセンラースピルバーグ)、ステラマドリッドミッキーアイル)とディープインパクトで活躍馬を輩出した血を母が持ち、配合的にも文句なし。体調面がカギだが桜花賞候補といっても良い馬なのではないか。

きゃめろっとさんの競馬予想|日刊スポーツ賞シンザン記念 GIII - 2016年1月10日京都11R|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS

 

「イチオシ大予想TV 馬キュン!」第154回(シンザン記念)【完全版】(うまカレの予想は16分40秒頃~)

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ロジクライは完璧なスタートから積極的に出して行ってインコースを追走。浜中騎手らしい強気で完璧な騎乗でした。前走から-16キロで挑んだ3戦目の未勝利で馬が変わりました。確かに京都<阪神だとは思うのですが、いくら重馬場だったとはいえ、内1600mの未勝利戦の勝ち方を見てやれるなと思いましたし、何より金杯テイエムタイホーの激走が◎の決め手でした。

ジュエラーワンカラットに代表されるように母も母父も2000m以上の重賞を制しているのに姉妹はみなピッチ走法に出ます。これはやはり母のSupreme Court5×4(母父Fair Trial)の影響と考えられます。それにしてもピッチ走法でのこの爆発的な末脚はハープスターを彷彿とさせました。少し緩めに作ってあるようにみえましたし、桜花賞が楽しみですね~

シゲルノコギリザメは加藤裕樹さんに解説してもらいたいですがHabitat5×6、非力なタイプでダ<阪神芝<京都芝のタイプ。下り坂も上手に使って流れ込みました。これは葵Sあたりが楽しみですね。

アストラエンブレムは状態もそこまで良いわけではないのでしょうが、このメンバーなら連対はしておきたかったところだし、してほしかった。母ブラックエンブレムは確実に走る子を送り出しますが、成長力という点では疑問符がつきます。

レオナルドは母がMiswakiクロスで緩さがある中ジュエラーに次ぐ上がり。厩舎力もありますし将来性はかなり高そう。

ラルクは出遅れて行きたがって競馬になりませんでした。

ピースマインドはやはり緩さがあって中距離寄りで、前傾で走るので下り坂も上手いタイプではありません。3歳冬のマイル重賞で反応しきれませんでしたかね。

derby6-1.hatenablog.com

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まだ新聞の印も調教も見ていませんが、木曜時点でサラーっと眺めて気になった新馬がちらほら。

京都6R

アグネスルシファーキャプテントゥーレアグネスセレーネー1×3?強力な相似配合。走る走らないかは別として血統表は見ておく価値があります。

血統情報:5代血統表|アグネスルシファー|JBISサーチ(JBIS-Search)

ジングルベルロックは仏2冠牝馬Avenir Certainの全妹。姉は強力なピッチ走法でしたが果たして。

ワークフォース産駒シュネルギアは母が1200m~1400mで4勝を挙げたリーチコンセンサスの初仔。リーチコンセンサスは父がフレンチデピュティ、母がSS×ラスティックベル、こういうパワー溢れる血統からワークフォース産駒の大物は生まれそうな気がしますね。楽しみです。

同じくワークフォース産駒のモズリンリンは母がウォーエンブレム×フレイチミニヨン(SS×バレークイーン)ですからNureyev≒Sadler's Wells5・3×4、母父ウォーエンでどうなるか。

ワークフォース産駒はパドック映像を全頭見ていますが、多くはちょっと筋肉が硬めで脚が短くて...というタイプが多いですね。今まで見た中で1番しなやかだったのがグローリーミスト、非力すぎるくらいでした。ほどよい柔らかさとパワーを兼ね揃えているのがサトノダイヤモンドの2着になったクィーンズベストとフェアリーSにも出走するダイワダッチェスでした。

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フェアリーSの血統は、ウマニティさんの「みんなのコラム」に書かせてもらいました。

【フェアリーステークス】血統考察 byうまカレ|競馬コラム|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS

有力馬だけにしようと思ったのですが、オッズを見ても分かる通り恐ろしい混戦です。とりあえず今の本命予定馬だけこちらに貼ってみます。

ラブリーアモン

遡ればライスシャワーと同じユートピア牧場の牝系で、3代母クリヤングがNearctic≒Hell’s Fury2×3の3/4同血クロス、そこにバイアモンを配された母母クリアモンはNearctic5×4・6、更にメジロライアンを配された母ミスアモンはNothern Dancer=ノーザンネイティヴ4×3という興味深い配合をしている。父ソングオブウインドは血統好きなら誰もが唸る「あの」エルコンドルパサー産駒で、牝系は社台の名門ファンシミン、母父はメジロライアンという実に日本らしい血統だ。血統だけでなく、前走は2着ウムブルフがいなければ3着馬を6馬身離した圧勝で、現にウムブルフは次走未勝利戦を楽勝している。エルコンドルパサーらしいピッチ走法だから中山替わりは歓迎で、これといった先行馬がいなければ逃げても良い。ちなみに昨年もエルコンドルパサーの仔、ヴァーミリアン産駒のノットフォーマルが逃げ切っている。穴ならこれだろう。

サンマルデュークで絶好調?の武士沢騎手ですし...

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【参考】

日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究(笠雄二郎著)

血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

栗山求 Official Website