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4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

第16回チャンピオンズC 見解

レース考察2015

火曜日は初めて参加させていただいた「ナスキロ会」で望田潤さんに初対面してきました。ゴールデンフェザントが凄かった話、「どうしてタキオンのダート化が進んでるんですかね~」という私の問いから、ロイヤルスキーは根っからのダート種牡馬アグネスフローラオークスの時なんかは「大丈夫なんか」と言われていたことなどなど、夢のようなひと時でした。血統表の3代目、4代目くらいに見たことのある馬がいる世界が羨ましいです。やはり私はどうしても望田さんのおっしゃられていることが正論だと思うので、これからももっと勉強していきたいです。私の血統は2×2の全きょうだいクロスを持っていることを言い忘れた・・・(笑)

 

チャンピオンズカップ、出走馬の血統を見ていて思ったのですが、ダートの活躍馬の方が「オッ」と思うすごい配合が多いような気がしました。日本はダートよりも芝の方がレベルが高く、以前ほど配合に凝らなくても活躍馬が出る土壌が整っているので所謂「良血馬」が活躍しやすく、ダートはその逆の状況になっているということでしょうか。

 

連覇を狙うホッコータルマエは、母父がBCスプリントを制したCherokee Runです。これは望田さんの言う「父中距離馬×母父スプリンター」の配合系で理論通り先行脚質に出ました。タルマエの底力はどこにあるかというと、母母アンフォイルドなのではないかと思います。ケンタッキーダービーBCクラシックを制し最強の底力を誇るUnbridledに、ベルモントS(ダ12F)を制したBold Forbes、Sword Dancer、そして三冠馬Court Fleetなどが配合されてきました。コパノリッキーほどヨーロピアンなスタミナではないので、リッキーとロンスパ戦をしたら敗れそうですが、アメリカンな底力は持っています。今年のドバイワールドカップで5着に粘っていますから当り前といわれれば当たり前なのですが。

 

JBCクラシック連覇を成し遂げたコパノリッキーゴールドアリュールに母コパノニキータティンバーカントリー(母Fall Aspen)×トニービンだからまさしくHyperionが強いですから、持続力の鬼といったイメージ。意外とこういう馬はダイワメジャーなどのように2000mまでの距離でその持続力を活かし活躍する馬が多いですね。Mr.ProspectorとRobertoを持つのでGold Digger≒Brameleaにもなりますし、4代母のアリーウインなんかはThe 米血です。パワーで突進して、Hyperionで粘り切る形が合っていますね。コーリンベリーが番手という(無くはない)ことが起こらない限り、ある程度早めの競馬をするでしょうから昨年ほどのドスローにもならなさそうですね。

 

そこに挑む3歳馬ノンコノユメはなかなか面白い血統をしています。牝系はステラマドリド一族やビューパーダンス一族でお馴染のMy Bupers系で、本馬は3代母がビューパーダンスです。そこに1990年の米年度代表馬種牡馬としては活躍できなかったクリミナルタイプ、そしてアグネスタキオンと付けられたのが母ノンコです。クリミナルタイプはAlydar産駒ですが母がHis Majesty=Graustarkの母Flower Bowlの母父であるBeay Pere(父Son-in-Law)の4×4を持っています。アグネスレディーLyphardのLady Jurorと脈絡するから、意外とここが重要なのではないかと思ったりもしました。父はフォーティナイナー×Coutly Deeのトワイニングで、これだけパワーが優勢ですからダート馬に出るのは当然なのですが、加藤くんもtweetされていたように、Mr.Prospectorサンデーサイレンスが出会っているので、時計の速いダートが合っているともいえます。東京ダは抜けて時計が速いですから、条件替わりでどうなるでしょうか。もちろん斤量面、状態面のアップもありますから。

 

と、3強のお話はここまで。今年はコーリンベリーの参戦で、私もコーリンベリーは1200の馬だとは思っていませんから、スローで運べれば賞金ゲット(8着以内)も無くはないと思っていて、陣営もそのつもりではないでしょうか。ユタカさんが「ずっと一定のリズムで走り続けられるのが良い」とコメントしていたように、Hyperionな持続力が持ち味のコパノリッキーは早めに動いて持続力勝負に持ち込んでくるはずです(4角先頭)。となると、今年の東海Sのように、東京向きの馬の差しが効くのではないかという見立てになりました。

 

東京向きというのはダート馬にしてはストライドが伸びて、柔らかくてという馬で、代表的な血統はやはりA.P.Indyでしょう。A.P.Indyの父はストライドで走る馬が多いと言われるSeattle Slew、そしてすごいのは母のWeekend Surpriseで、Secretariat≒Sir Gaylord1×3を持ちます。これをStriking≒Busandaなどの強靭なパワーで締めていますから東京ダートは走る走る走るといったところでしょうね。ちなみに、中京改修以降準OPのダートで2度馬券圏内になった馬は今回の出走馬以外であれば2頭(ナリタシルクロード、サトノプリンシパル)いますが、どちらもA.P.Indyを持っていました。

 

残念ながら今回A.P.Indy持ちの出走馬はいないのですが(インカンテーション残念!)、Weekend Surprise持ちならいるんです。ワンダーアキュートの母カリズマティックは米二冠馬で、ベルモントSは骨折して3着だった馬ですが、その父Summer SquallはWeekend Surpriseの仔です。カリズマティックの母父はDroneですから、Secretariat≒Sir Gaylord3・5×3になりますし、Droneの母父はTom Fool、Weekend Surpriseの母父BuckpasserTom Fool産駒ですから、これWeekend Surprise≒Drone2×2ともいえるんですね。衝撃的な配合です。

母のワンダーヘリテージはワンダースピードも産んでいる優秀な繁殖牝馬ですが、Nasrullah=Milindi6・5×4を持っていて、母母がHekiopolis(父Hyperion)3×4を持っています。望田さんはワンダーアキュートのことを「緊張と緩和で生み出された」と評されていました。走りをみると、やはり外回り向きで、阪神JCダートでは3年連続2着。東京だったら...と思わせる走りでしたし、昨年のチャンピオンズカップは目立つ脚を使っての5着とコース相性は感じさせました。「左回りの直線の長いコース」で走るのはこれがラストとなります。今年から和田騎手に戻って、6度目の正直があるかもしれません。

 

5歳になり急成長を遂げたサウンドトゥルーは、Deputy Minister×フジキセキのニックスに母母キョウエイヨシノがAlybahi5×5、Olympia4×5、つまりHyperion6・6・6×7・6・6を持っています。成長力の源はここではないでしょうか。

 

ローマンレジェンドは突き抜けた素質はないけれども、陣営の力と騎手の腕で活躍しているといった感じで、同厩舎のフィエロのようなイメージがあります。コース不問のオールラウンダーといったところでしょうか。

 

サンビスタは母母グランドリームがトウショウボーイ×Never Say DieというNasrullahHyperionな配合をしていて、5代母ルーシーロケットはAlycidon(Donatello×Hyperion)産駒です。母母イエローブルームはダ1000とダ1200で2勝、母ホワイトカーニバルは中山芝1200時代のフェアリーSを勝っているミシル産駒。ミシルの父MiswakiMr.Prospector×ナスキロ×Buckpasser、母はAlycidon4×3を持っていてなかなか興味深い配合をしています。持続戦で期待したくなる下地はあります。少し注目です。

 

クリノスターオーは今年の帝王賞2番人気馬で、GIIIなら横綱相撲が可能、みやこSは厳しい展開でしたし人気以上の実力を持て居る馬だと思います。母父ジェイドロバリーですが、大跳びでそこまで馬を見る目が無い私は機動力を感じません。これは母のMr.Prospector2×3の影響なのでしょうか?広いコースはむしろ向いているのではないかとも思っています。

 

ダノンリバティは血統的には文句なし、エリシオは母父に入ってスタミナを伝えますし持続戦でも問題ないでしょう。みやこSは内伸びダートだったので参考外、後は現時点で地力がどこまで通用するかでしょう。戸崎騎手継続で良かったのにどうしたことか。

 

グレープブランデーも広いコース向きの走りをしますが、なにせ能力が足りない気がするので全てが上手くいってどこまでというイメージ、ナムラビクターは父中距離馬×スプリンターの母で、ドスローで内枠で完璧に乗れた昨年は上手くいきすぎた印象があります。

 

ドトールコーヒー喜多見店に入店したのが18時15分頃。90分で4200字打てるほど競馬のことだと頭が回ります(^^;)

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