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4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

第35回ジャパンカップ 回顧

JC当日は横浜でのイベントのため、しっかりとレースを観たのは日付が変わってからでした。イベント会場でも、ショ~~~~~~ウナンパンドラ!!と大好きな小林雅巳アナの声が響き渡ったので満足でしたが(^.^)

 

「持久力勝負に持ち込みたかったから、あまりペースを落とし過ぎず、ある程度のマイペースで運んだよ。」とは逃げたカレンミロティックの蛯名騎手のコメント。1000mの通過タイムは昨年よりも速い59秒3。勝ち時計は昨年の方が1秒以上早いのでやはり、昨年のメンバーはすごかった、という見方もできるでしょうか。

 

展望記事に

 ラブリーデイとショウナンパンドラには、「血統的には長いところもOKだけど、馬体や走法には”血統的に長いところもOK”らしい部分が出ていない」という共通点があります。

と書いたように、愚かな私はショウナンパンドラに対しての見解を2つもっていました。1つは「母母ゴールデンサッシュ、ディクタス譲りの持久力があるから2400の持続戦もドンと来い」という見解。もう1つは「血統はそうなんだけれど、馬体はパワーが優っていて天皇賞の4着はイスラボニータやステファノスのようにスローペースが向いたもので、距離延長と締まった流れはマイナス」というものです。今回は前者をとったし(他にも、天皇賞が完璧な仕上げだと思っていて陣営のコメントも信用していなかった...)、仕上げてきた陣営、1角も直線も見事に乗った池添騎手にも脱帽です。

ただ、思ったのはゴールデンサッシュのようなスタミナある牝系にパワーが付いたことが目に見えて分かるようになった、つまりスタミナもパワーもどちらも身に付けたような馬だったからジャパンカップを勝てたのだろうなということです。また一つ学んだショウナンパンドラの秋3戦でした。

 

ラストインパクトは明らかな太目だった札幌記念から、きっちり仕上げてきた松田博資調教師、そしてムーア騎手のコース取りともにお見事ですが、やはり血統の力でもあるだろうなぁと思いました。。名牝Pacific Princes×Nothern Dancerの名牝パシフィカスに、爆発力のあるティンバーカントリー、このパワー&スタミナの母にディープインパクトが配され、体質はやや柔らかいです。しかしパワーがあり肩が立っていてマクりも上手い。小回りコースの方が合うはずですから、状態を維持できれば有馬記念でも要注目の存在になりそうです。きっちり超良血馬が5歳の秋に開花してきました。

 

ラブリーデイは、良くもこの流れで3着に残ったなという感想を持ちました。やはりただものではありませんね。

 

ゴールドシップ横山典騎手の談話によると「先生からはマクるようなレースはしないでほしい」と言われていたとのこと。やはりタフなレースをして、引退レースまでに疲れが残ることを懸念したのでしょうか。結果的に「内は突けないと思って外を早めに動いていった」とのことですが、外が伸びない馬場状態を考えれば上出来だと思います。10着とは言え0.4秒差、有馬記念では期待できそうです。

 

嬉しかったのはワンアンドオンリーの勝ち馬から0.3秒差7着。やっとこういう距離、こういう流れで持ち味が活きたし、名短距離馬のスタミナが脈々と受け継がれています。頂点を取ることは厳しいだろうけども、まだまだ第一線で互角にやれることを証明してくれて満足です。

 

逆に残念だったのはアドマイヤデウス。こういう流れ自体はあっているはずでもう少し踏ん張ってほしかったところ。敗因は色々と考えられますが、馬体を見るとやはりティンバーカントリーのパワーが出ていて、曲飛。北枕さんは「調教を強めた影響か、硬さが見られた」と仰っていました。小回りコース向きなのは明白ですし、有馬記念でも間違いなく印は打ちたい馬。

 

うまゼミ!!で◎にしたナイトフラワーは11着でしたが、内にこだわった騎乗で窮屈になる場面が何度もありました。スムーズならイラプトあたりと差のない入線になっていたはずですし良しとします。シュタルケ騎手も「日本適性はあると思うで、またチャレンジしたい」と述べていましたし、来年もしかすると再挑戦もあるかもしれません。もちろん私も日本適性はあると思います。

 

今回の出走馬の中で、Fall Aspenの血を引く馬はラストインパクト、イラプト、アドマイヤデウスの3頭だと思いますが、ラストインパクトを除く2頭はディープインパクト産駒でないせいか切れ味がありませんし、ラストインパクトにしてもきっと体質はディープの柔らかさが出ているのだろうけれど、パワーが発現されて肩がやや立っています。

Fall Aspenの母Change WaterはWar Admiral4・5×5・3のパワーを持ち、Fall AspenはそこにHyperionとSon-in-Lawのクロスが加わったパワー&スタミナの馬。

ラストインパクトの母父と、アドマイヤデウスの父父はそのFall AspenにBusanda≒Striking(War Admiral×La Troienne)2×3の母プレイメイトを母に持つWoodmanを父に持つティンバーカントリーHyperionも継続クロスされていてパワー&スタミナを受け継いでいます。 

イラプトの父父Dubai Millenniumは最強馬論争に必ず登場する名馬ですが、母母がFall Aspenで、父がSeeking the Gold(母父Buckpasser)だからティンバーカントリーと同じFall AspenにWar Admiral×La Troienne血脈です。

3頭ともパワーが、スタミナが発現されていて、やはりすごい血統というのは何年たっても影響を与え続けるのだと改めて感じたジャパンカップでもありました。

 

しかしやっぱり、レースの結果は当日の、その時間の馬場状態や、意表を突いた騎乗などで左右されるわけで、馬券を買って一喜一憂する気にはなれない。だけども、馬券の収益で競馬は行われているという矛盾に頭を悩ませている毎週日曜夜ですが、あまり考えずに行こう。

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