4歳上500万下

“血統表”と“現実”のすり合わせ、“競走馬の個性”の解釈

【アイビーS予習】ネオユニ×マンデラの牡馬、Gio Ponti×Pleasant Tapの大物

先週の東京芝は力の要る外差し馬場。

 今週土曜にはは2歳OPのアイビーSが行われますが、1800mということもあってなかなかのメンバーがエントリー。

 

アドマイヤビスタは母母マンデラが独オークス2着で、プリンスオブウェールズSジャックルマロワ賞を制したManduroの半妹という良血。マンデラは既に富士Sに出走するワールドエースを輩出している。マンデラの父Acatenangoはドイツ最強馬の1頭で、仏に遠征した凱旋門賞は史上最高メンバーと謳われた1戦でダンシングブレーヴの7着に敗れているが、グループレース13勝という記録は当時あのBrigadier GerardやArdrossと並んで史上最多だった。Acatenangoはドイツ馬だが、母と父母の3/4は英国産で占められており、サイアーラインだけがHerold→Alchimist→Birkhahn→Literat→Surumuと続くドイツダービー馬(Birkhahnを除く)ラインである。マンデラの母父はHyperion4×4のBe My Guest、母母はAlycidon=Acropolis4×3というDonatello×Hyperionという組み合わせの全兄弟クロスを持っている。ちなみに望田潤さんはマンデラの兄Manduroのことを「なんとHyperion的な馬」と仰られていました。

 

アドマイヤビスタの父ネオユニヴァースの母ポインテッドパスは重厚な欧州血脈で、Hyperion5×4とLady Juror7×6やDonatelloを持つので代表産駒はアンライバルドにしてもヴィクトワールピサにしても東京<中山型に出ているのは血統を見なくても何となく理解できるところ。マンデラには先述したようにそういう血脈が多く含まれているので、ネオユニヴァースや、サンデー系でもポインテッドパスのような馬を母に持つ馬との配合の方が成功しやすいはずです。

 

アドマイヤビスタの場合は母レインボークォーツが持ち込み馬なので母父がMr.Greely。Mr.GreelyはNasrullah5・5×4、それを継続する形でBold Ruler4×3、Native Dancer4×4で、RomanやEight Thirtyのスピードで短距離を走っていたのかな?という馬。このスピードが加わり、軽さが出たのがアドマイヤビスタだと思います。ただ新馬戦ではラスト100mでグンと加速する奥のありそうな勝ち方をしているのがやはりネオ×マンデラだなという感じ。本質的には内回り向きだろうが、今の東京の馬場は向きそうでここを勝てばかなり皐月賞が楽しみになる。

 

と、アドマイヤビスタをここまで長々書いたのはちょうど栗山さんの血統Squareでドイツ血統を勉強中で、さらにワールドエースがまたマイルを使われるということで色々と溜まっていたのです。

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アラバスターはあのレーヴディソールの初仔で、母母レーヴドスカーはSir Gayload4×4でNasrullah5・5×5を持ち、牝馬だとある程度スパッと斬れ、牡馬だとレーヴミストラルのようにドローンと長い距離で斬れる牝系。父ハービンジャーもSir Gayloadを持っているし、遠目にWild Riskのクロスもあるので外回りが向くタイプ。ただ牡馬だとかなりドローンとした斬れ方になるのでベストは京都の下り坂だ惰性を付ける形だろうか。そんな馬でありながら札幌で新馬勝ちをしたのは血統の優秀さが故なのだが…。

 

ヒプノティストは3代母がマンファスでキングカメハメハを出している牝系。母母がMill Reef4×4で外回りで斬れるタイプ。前走は直線で外に持ち出したら物見をして集中力を欠き手前を変えまくっていて能力を発揮していない。そういう気性面の幼さを出さなければ上位争い必至だろう。

 

ディープインパクト産駒のレプランシュは母レディドーヴィルがファビラスラフインの半妹で、ファスリエフ産駒だが独GIIIランドトロフィー(10F)の勝ち馬。その母Mercalleは4000mのGIカドラン賞の勝ち馬で重厚なスタミナ牝系。Grey SovereighとWild Riskを持ち持続力ある斬れ方をする。その代償に新馬戦でも4コーナーではかなり置かれてしまっていた。先週までの東京の馬場は向きそう。ただ走り方を見ると母父にファスリエフが入るからかパワーがありそうでそこまでドロッとしたものは感じさせない。

 

アメリカンヘブンの父Gio Pontiはアーリントンミリオン(芝10F)やマンノウォーS(芝11F)を制し、BCマイル(芝8F)やBCクラシック(ダ10F)で2着した名競走馬で今年産駒がデビュー。Tale of the Cat産駒だが、母系がAlyder×Salt Marsh←Tom Rolfeで、このパワーで小回りの芝をマクりまくっていたのかな、と想像できる。母系はLyphardの母で、日本でもトーセンラースピルバーグやコメートを出しているGoofedが4代母。母父Pleasant TapはHis Majestyのラインで、Nasrullah5×4、Princequillo5×4。アメリカンヘブン自身はHis MajestyとTom Rolfeを通じてRibot6×5や、Nothern Dancer5×3を持ちますが、馬はかなり柔らかい。この柔らかさはどこから来るものなのか不勉強な私には分かりませんが(Tale of the CatStorm Cat×Mr.Prospectorだから柔らかい、だからGio Pontiは芝で活躍?、Pleasant TapNasrullahPrincequilloのクロスでそもそも長距離が得意だから柔らかい?だからかな?)、とにかく芝向きだなということは確かなところではないか。外伸びという馬場は懸念されますが、少しタフな芝コンディションは合うはずで、ひょっとするとかなり強いのでは?と思ったりしている期待の1頭です。岩田騎手はタンタラスノオカに乗るんですね(^^;

 

野地菊S3着のユウチェンジは母にBuckpasser父もTom Rolfeを持つので肩が立ったピッチ走法で、野地菊Sでも4角の立ち回りは実にスムーズだった。ここもスローなら加速力の高さである程度はやれそうだが、やはり東京でこのメンバーだと1枚割り引きたい。ジュニアカップあたりに出てきたら面白そうな。

 

スターオブペルシャは半兄ロサギガンティアに比べると、加速力というか突進力に欠ける感じで、前走はルメール騎手のペース判断が良かった。でもそれは逆に東京向きともいえる。

 

マイネルラフレシアは外回りだとストライドで走る馬にやられてしまいそうな気がします。

 

アドマイヤビスタかアメリカンヘブンに勝ってほしいです。

 

【参考】

栗山求 Official Website

血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

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